不動明王の霊験は多くありますが、中では、弘法大師が中国で作られた不動明王像は、帰国のおり、
海が荒れたためにその像に祈念すると、
像がそのまま命あるもののように動きだし、波を切る動作をして静めたといいます。
また、十三世紀に、元が日本に来襲した時は、その祈願が不動明王に対して行なわれて、外敵退散は霊験あり。
私が修行させていただいている不動明王像は、大阪駅の商店街の工事の際、今から二十数年前のことですが、
従兄弟との縁でお祓いをしましたところ、それまで戦争の死体が山積みされていた場所でありましたので、
祈願の時には不動明王の顔・体が大きく変化して、まわりが鎮まっていったのを、
参拝者全員がふるえながら体感したのを覚えています。
それ以来、赤ちゃんの泣き声や、霊現象はほとんどなくなったと、従兄弟をはじめ、まわりの人は言っています。
私自身も、不動明王の像が大きく変化した時の感じは、信じられない、恐ろしい体感です。